プロフィール
ひなびや
ひなびや
固定種、自家採種の野菜の販売をしています。
京都の農業法人に5年勤め(夫)、2010年より新城にて夫婦ふたりの自営農業を始めました。
在来種や日本各地の伝統野菜を含めた固定種を、できるだけ自家採種をし、農薬、化成肥料は使わず、少量多品目でいろいろ作っています。
有機肥料を含めた肥料分にもあまり頼らず、ゆっくり時間をかけて栽培しています。
Eメール:info@hinabiya.com
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2014年05月01日

椋鳥の親子

草刈りをしようとしていると、今日もおじいさんに声をかけられる。
「里芋はもう植えたか?」
「まだです。」わたしは答えた。
「わしなんかひと月前にもう植えたぞ。」おじいさんが誇らしげに言うので、「じゃあもう芽が出て大きいですか?」とわたしは聞いた。
「一個も出ん」おじいさんはそう言うと淡々と去って行った。

おじいさんの言うことは案外デヴィッドリンチ監督の映画のように複雑で難解で高度なのかもしれない。
わたしは遠くで動くトラクターを眺めながら、あれに乗ってどこか旅に出たいと思った。いや、遅すぎてすぐに飽きるだろう。自動車がこんなに普及したのは便利だから、ではなくて、車を運転する行為に快感が伴うからなのだと、本で読んだことがある。

名もなき哀れな野良猫が今日も歩いていたので、「よお、あいかわらず馬鹿か?」と声をかけ、草刈りを始めた。草刈りをしたあとに虫でも出てくるのかムクドリが2羽地面を突っつきに来た。ムクドリというのはどこにでもいるような、なんとも地味な野鳥なのだが、よく見ると顔が白っぽいのがいて、これは幼鳥、子供である。しぐさもおぼっこくて可愛らしい。今日のムクドリは親子であった。ムクドリの子供を観察しながら草刈りをした。飽きることはなかった。

byマルホランモ・ドライブ






Posted by ひなびや at 21:28
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