ひなび舎だより　～たねとり農家のひなびた暮らし

雨粒が車のフロントガラスに当たる。
小さな粒たちがくっつき合い、やがて大きくなっていく。
水は、水どうしでくっつき、硬いものと大きな粒をつくる事はない。
我の心も、心どうしでくっつくことが好きなようだ。
楽しみだなぁ、とか、憂鬱だなぁ、とか、
すぐに、未来を予想する我が生み出した心に、くっつく。
雨粒はすぐに形を変え、ちょっと目を離すと
さっき見たままのものはもうすでにない。
心もすぐに形を変え、と言いかけて、手を止める。
形もなければ･･･どこにも何にもない。
我がしがみついていた我の心というものは?


さて、お盆のお休みムードに流されて
すっかり気が抜けてしまっているわたしである。
奥さんと娘は帰省中で、今夜も一人である。
しかし、奥さん不在だからといって、
すさんだ食生活をしていては百姓の名がすたるので、
今夜のわたしの晩御飯を見せましょう。

えっ!?ショボっ?
ミニトマトとなすびの炒め物ときゅうりのぶつ切りです。
ミニトマトは味が濃いので、調理用としても、塩だけでいい味が出ますね。
夏はきゅうりは塩かけてぽりぽり食べるのが、身体がすっとしていいですね。
パキスタンの暑いラホールで、きゅうり売りがリヤカーにきゅうりを満載し、
氷をぶっかけて売って歩いていたのを思い出します。

今夜はのってきたので、デザートまで作ってしまいましたよ。

娘の消しゴムでした、ｽﾝﾏｾﾝ。


さらに今日は淋しいわたしをなぐさめるように、夏の珍客、二人目が来訪しました。

鍬形君、ちょうど今夜はわたし一人で、
濱口祐自さんのスライドギターにしびれながら、
泡盛でも飲もうと思っていたところなんだ。
よかったら今夜は一緒に飲もうよ。
砂糖水ぐらいなら作るからさ･･･。


byﾗﾓ