2015年01月08日
こころの月
湖畔に腰をおろして、
平たい石を投げると、
石は跳ねながら飛んでいき、
だんだん間隔が狭くなっていったところで、
沈んで消えた。
見上げると晴れ渡った冬の空の
白っぽいような薄いブルーが広がり、
それを映す浜名湖も
明るい薄いブルーに光っていた。
そう、この色だ。
わたしの魂も、
この色に照らされ、
真昼の月のように
そこに在るのが分かる。
強い風が吹き
湖面も荒れ始めた。
もう一度石を投げた。
石は跳ねることなく
点だけを示して沈んでいった。
心の中で生じた感情は
気というエネルギーとなって
湖面の波紋のように周りに広がり、
人の心に影響を及ぼす、とイメージしていた。
しかし近頃、
そんなことはなくて、
そうしたエネルギーは決して外に出て行かずに、
いや、「行けずに」、
ただ人の心の内的空間に充満するだけではないだろうか、
と、イメージするようになった。
出口はない。
逆に人から影響されることもない。
いつの時代も平等にどうしようもない世の中だ。
でもどうしようもないニュースから
エネルギーや波動が出ていて、
わたしの心が染められる、
ということはない。
錯覚だ、反射しているだけだ。
わたしの前には、
冬の空と浜名湖が広がって、
あの青色に輝いていた。
平たい石を投げると、
石は跳ねながら飛んでいき、
だんだん間隔が狭くなっていったところで、
沈んで消えた。
見上げると晴れ渡った冬の空の
白っぽいような薄いブルーが広がり、
それを映す浜名湖も
明るい薄いブルーに光っていた。
そう、この色だ。
わたしの魂も、
この色に照らされ、
真昼の月のように
そこに在るのが分かる。
強い風が吹き
湖面も荒れ始めた。
もう一度石を投げた。
石は跳ねることなく
点だけを示して沈んでいった。
心の中で生じた感情は
気というエネルギーとなって
湖面の波紋のように周りに広がり、
人の心に影響を及ぼす、とイメージしていた。
しかし近頃、
そんなことはなくて、
そうしたエネルギーは決して外に出て行かずに、
いや、「行けずに」、
ただ人の心の内的空間に充満するだけではないだろうか、
と、イメージするようになった。
出口はない。
逆に人から影響されることもない。
いつの時代も平等にどうしようもない世の中だ。
でもどうしようもないニュースから
エネルギーや波動が出ていて、
わたしの心が染められる、
ということはない。
錯覚だ、反射しているだけだ。
わたしの前には、
冬の空と浜名湖が広がって、
あの青色に輝いていた。