ひなび舎だより　～たねとり農家のひなびた暮らし

インドに新幹線？

ニュースをよく読むと、
長大なインドの鉄道網の
わずかな部分らしいが、

それでもインドの熱風の中を
新幹線が進んでいく姿を想像することは至難である。


あれはオリッサ州のプリーという町から
東南部の大都市チェンナイ（マドラス）にいく列車を待っていた日のことだった。

駅に着くと
すでに「delay　2 hours」だったかそんな表示がしてあった。

とりあえずチャイを飲み
線路をのんびりと横切るウシを眺めながら
ときを過ごした。

駅のホームにある遅れの表示が
さっきまでの「２」から「３」に変わった。

わたしはすでにその頃
インドに入って２ヶ月ほど経っていたので
無表情でその表示を眺めて

またとりあえずチャイを飲み
線路をのんびりと横切るウシを眺めながら
ときを過ごした。

駅のホームの遅れの表示が
さっきまでの「３」から「２」に変わった。

わたしはやや興奮して

またとりあえずチャイを飲み
線路をのんびりと横切るウシを眺めながら
ときを過ごした。

駅のホームの遅れの表示が
そろそろ「１」になるかなと期待をした矢先に
さっきまでの「２」が「３」に変わった。

わたしはかなり落胆して

またとりあえずチャイを飲み
サモサを食べながら気を取り直して
線路をのんびりと横切るウシを眺めながら
ときを過ごした。

・・・・・・

とまぁこんな繰り返しで
たしかあれは２０時間ほど駅のホームで
列車を待ってたことがありました。

最初からそれだけ遅れるって言ってくれたら
どこかに仮眠をとりに行ったのですが･･･。


あの時いかにもまったく無駄に過ごしたかに見えた一日が
いまになってはいい思い出に熟成してきます。
そういうことってありますよね？

生きていればそれだけでオッケーなんだなぁ、
と、そんなことを思い出すたびに感じます。




さて、こちらは二年目の結球レタス。
きつい霜がまだないおかげで、
遅ればせながらようやく丸くなってきました。
冬のレタスもおいしいですよ。

ﾘｰﾌレタスもまだ霜にやられずに元気です。
今度チャパティ（みたいなもの）焼いて
くるんで食べてみよう、
あぁその時に奥さんに
こないだの料理教室で習ってきた
おからこんにゃくを使ったいろんなフライを作ってもらって
サンドイッチ（みたいなもの）にして食べたい！、
と言ったら
いつの間にかわたしが作ることになった・・・。
ここにもインド人（みたいなひと）がいた!?



「インドに新幹線」のような
へんな気温が続きますね。
ほんとにこんなへんな12月は外で仕事していて初めてです。

心の準備？

わたしは、

してますよ･････。